2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
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4.我輩所有機
5.カメラ雑文
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カメラ雑文

[216] 2001年01月28日(日)
「健全なバージョンアップ」

パソコンソフトの「ウィンドウズ」や「ワード」、「インターネット・エクスプローラ」は、ここ数年で驚異なる進化を遂げた。過去のバージョンと並べてみると、「これが本当に同一ソフトのバージョン違いなのか?」と思わせる。

多くのヘルプ機能や、画面の質問に答えながら設定するウィザード機能を備え、基本知識すら必要なく「一応のレベル」で使える。本当に手取り足取りな機能が使用者を助けるのだ。
日本語ですら打ち間違えると、「ら抜き表現です」。ほら、怒られた。

そんな中、我輩はいくつかのソフトをバージョンアップするのはやめた。
昔からそのソフトを使っている人間にとって、ヘルプやウィザード機能などは無用の長物。それこそ余計な手順が増え、以前と比べて効率が格段に下がっている。
GUI(視覚的操作体系)とマウスの多用も、初心者には有り難い反面、我輩にはとてもじれったく感ずる。

さらにソフトウェアは、ある程度のバグ(不具合)を宿命的に持っている。そしてそのバグは、次のバージョンアップで修正されることとなる。
その考えに基づくと、バグというものはいくつかのバージョンアップを経れば根絶出来そうな気もしてくるのだが、なかなかそうならないのが現状。

なぜなら、バージョンアップというのはバグの修正を行う一方で新機能を盛り込むことが当然とされている。新機能が加われば、その分だけバグが増えることになる。修正しても修正しても、どんどん新しいバグが追加されるのだから、永久にバグが根絶されることは無い。



カメラの場合、「バージョンアップ」とは言わずに「新機種」と呼ばれる。しかしまあ、呼び方が違うだけで、抱える問題は似ている。

ボタンや液晶表示板を持つカメラには、まだまだ改良の余地がある。現状では、全メーカーが共通に採用する標準的操作体系には辿り着いていない。メーカーの試行錯誤は終わらず、「こんな感じで作ってみましたが」という試作とも思えるようなカメラが多く世に出てしまった。
前の機種の問題点が十分に消化されたわけでもないのに、小手先の技術で流行に乗ろうとしてユーザーを翻弄させたメーカーの罪は重い。

しかし、従来からの「絞りとシャッタースピードを調節するだけ」の操作体系は、1つの形態として安定(ユーザーに定着)している。この型を継承して、ソフトのバグを取るがごとく、完全な形に仕上げて欲しいと我輩は願う。

単なるマイナーチェンジと言うような地味なものになるかも知れないが、それはそれでいい。
先日生産中止になった「Nikon F3」も、理想的なMFカメラだと言われながらも、シンクロスピードの遅さやホットッシューの位置、ファインダー内表示の位置、イルミネータのスイッチ、露出補正の操作性などについて改良を求める声が大きかった。

そんなことを考えながら過去を振り返ってみると、いくつかのカメラが目に止まる。
「FE」をベースにした「FE2」、「FM」をベースにした「FM2」と「NewFM2」、「F401」をベースにした「F401S」と「F401X」、「EOS620」をベースにした「EOS630」、「EOS-1」をベースにした「EOS-1N」と「EOS-1V」・・・。
それぞれ、ベースとなったカメラに改良を重ね、派手な新機能の搭載よりも「バグ取り」に専念したマジメなバージョンアップと言えよう。


F3とFM2が消滅するこの時代、次に控えるバージョンアップが健全であることを、皆が望んでいる。