2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[185] 2000年11月27日(月)
「本当の色が判らない」

2年前、別府の「地獄めぐり」で写真を撮ってきた。 「地獄めぐり」とは、様々な色をした温泉噴出口のことだ。よく見ると水の色ではなく沈殿物に色がついているものもある。

「地獄」はいくつもあり、地獄巡りの回数券を買うと、「山地獄」、「海地獄」、「血の池地獄」、「竜巻地獄」、「白池地獄」、「金竜地獄」、「かまど地獄」、「鬼山地獄」に行くことが出来る。

別府は子供の頃には何度も何度も行っているのだが、大人になって行ったのはまだ2回目だった。
1回目は年末年始の頃で陽も短く、ろくに写真は撮れなかった。
しかし2回目は夏だったため、良い条件で写真に収めることが出来た。

ただ、問題はフィルムだった。旅行ということでネガフィルムを使用した。
ネガをスキャナで取り込むと、その色調整に苦労する。なぜなら、どんな色で写っているのかが判らないからだ。もしかしたら調整前の色のほうが真実に近かったりするかも知れない。

色の手掛かりとなるのは、「人間の肌の色」など、最初から判っている色である。しかし我輩が撮影した写真にはあまり人間が写っていない。また、岩や土の色も温泉の沈殿物で何層にも色が付いていて、これも色の手掛かりとはならない。

しかも地獄の色は、日によって変化する温泉中の成分によっても変わる。同じ地獄であっても、ある時は緑、ある時はコバルトブルーだったりするのだ。現象としては興味深いが、スキャン作業としては厄介な話だ。

地獄めぐりの写真、近いうちに「写真置き場」のコーナーで紹介しようと思うが、そういうわけで地獄の本当の色が知りたければ、ぜひ実際に現地へ行って確かめて欲しい。
硫化水素の臭いもしてくるぞ。