ノストラダムスが予言したとされる1999年の大異変。陸地が海となり、海が陸地となったりはしなかったが、やはり大異変は静かに起こりつつある。
カメラ界では、もうMFカメラが風前の灯火だ。
我輩は、既に10年前からその大絶滅に備え、コツコツとノアの箱船を用意してきた。我輩は借金は嫌いなほうなのだが、手段を選んではいられない。10年前であっても、5年前であっても、「明日にはF3が消えるかも知れない」、「明日にはLXが消えるかも知れない」と怯えていたものだった。
度重なるMFシステムの値上げ、キヤノンの場合、値上げしてしばらくしてMFが絶滅した。ニコンもそうなる可能性が高かった。しかも、F3の残った部品を一掃するために「F3リミテッド」が発売されたという噂も囁かれ、ここ10年は「来るか、来るか・・・」という気持ちだったのだ。
こういうこともあり、保存カメラのほとんどはローンで購入している。その時点で、「今手に入れるしかない」と思ったからだ。
借金は面倒だが、返すあてなど後から考えれば良い。
失った時間は二度と戻らぬ。それを肝に銘じ、借金をする。あとは死ぬ気で働くのだ。そういった苦労は必ず報われるハズだ。
今はもう、手段を考えている時ではない。確保するか、逃すか、どちらか1つ。
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言っておくが、MFカメラはシステムこそが命だ。カメラ本体を確保しただけで安心するなよ。
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