[116] 2000年 8月15日(火)
「帰省写真撮影」
今回我輩が帰省した目的の1つは、移り変わる故郷の風景を、この時点で写真に記録することである。
子供の頃遊んだ川や山などは、農業の近代化によって姿が変わりつつある。今の時点で、なるべく多くの風景をフィルムに固定しておこうと思うのだ。
ところが、撮影1枚目から肝心なF3が不調に陥った。1/80秒に固定されたまま言うことをきかない。
シャッターダイヤルを動かすと、1/60秒以下は設定可能なのだが、1/60秒以上のシャッタースピードを選択しても1/80秒となってしまう。電池が切れかかっているのかと思い、その場で新しいものと替えてみたが、結果は同じ。
いろいろ試すと、フィルム装填した直後の空写しでは1/2000秒でも切れるのだが、フィルムカウンターで1枚目と2枚目が強制的に1/80秒となるようだ。通常ならば、空写しの時が1/80秒となるわけで、フィルムカウンターと電気回路とのズレがある。
面倒だが、帰ってきたらサービスセンターに持ち込むしかなかろう。
まあ、それ以外は特に問題なく動くため、撮影は続行できた。
今回、ペンタックスのステレオアダプターを持って行ったのだが、これは50mmレンズにしか使えない。しかもフレームが2画面に分割されることから、1画面がちょうどハーフサイズのような感じになり、画角が50mmのものよりも狭くなる。そして更に縦画面に限定されるため、実質上の画角はかなり狭い。風景よりも人物で使うべきかも知れない。実際、その日は2枚くらいしかステレオアダプターは使っていない。
仕方がないな、多少風で草木が揺れることもあるが、明日の撮影では、お得意の2枚連続撮影によるステレオ写真撮影を敢行しよう。
ところで、今回撮る写真は「風景写真」というつもりは無い。
田舎とは言っても、風情のある田舎ではないから、他人に見せてもあまり意味のある写真にはならないだろう。
これは自分が写っていないが、あくまで自分を写した写真である。そこに写った風景に、子供時代の自分の姿を見るのだ。
|