2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[110] 2000年 8月 9日(水)
「デジカメの用途」

昨日、会社で、営業の者に「ルアーをオークションに出品するから、デジカメで画像を撮ってくれないか」と頼まれた。我輩はルアーが好きでもあり、快く引き受けた。

「ヤフー!」のオークションは我輩もよく利用する。出品されたものを見ると、ほとんどに写真が添付されているな。しかし、全ての人間が我輩のような者に撮影を依頼しているとは考えにくい。まさか、銀塩カメラで撮ってスキャナで読み込ませていたりするだろうか?
素直に考えれば、それだけデジカメが普及した結果だろうと思われる。
しかしそれにしても、なかなか上手く写っている写真は少ない。近付きすぎてピンボケしていたり、フラッシュ光が真正面に当たってディテールが飛んでしまっている。

デジカメはスナップに使うというのがメーカーの推奨である。もちろんそんなことは明言してはいないが、仕様がコンパクトカメラに準じている以上、それは間違いない。
しかし、デジカメが使われるシーンでは、実際には通常のコンパクトカメラの用途とは少し違う面もあると感じる。 以下に、考えられる用途を思い付く限り挙げてみた。

・オークション用
「説明と違うじゃないか」というトラブルが軽減される。商品が確かに存在するという安心感にも繋がる。

・毎日の料理
せっかく作った料理を画像に残しておく。なぜなら、食べれば無くなってしまうものであるから。

・段ボール梱包の様子
家電などを再び梱包する時に、新品時の様子を撮っておけば役立つ。最近のものは、段ボールが複雑に折り込まれて緩衝剤の役割をしているものが多い。

・植物の成長日記
成長の様子が見て取れる。定点撮影のような楽しさもある。

・メール送付用
言葉だけでは伝わらないことを画像で説明できる。例えば「新しい髪形にしてみたけど、似合う?」ってな感じだ。


注目すべきは、いくつかの項目では、目的が果たされればすぐに用済みになるものが含まれているということ。それだけ気軽な「揮発性のメモ」であると言えよう。
一時的に保持しておけば良いのだから、写真プリントとして物理的に残す必要もない。その点に限って言えば、ランニング・コストは銀塩カメラに比べて極めて低い。
そこがデジカメの利点でもある。「失敗してもすぐに消せる」と言われるが、「目的が済めばすぐに消せる」というメリットのほうを多く享受しているのでは?
しかしそうなると、銀塩のコンパクトカメラとは違う機能が必要となる。

まず、接写機能の充実だ。小物を撮ったりする用途がはるかに多いため、これは必要。現在の製品では、ファインダーとのパララックス(視差)があったり、ピントが合わなかったりする。
視差の問題は、液晶モニタを使うことで解消できそうだが、その分、消費電力が格段に上がる。ピントについては、モード選択で接写が可能となる機種もあるが、シロウト相手ならばモード切替無しにシームレスに使えなければならない。液晶モニタは解像度が低いものしか搭載出来ないようであり(コストの関係か?)、モニタ上でのピントの確認はまず不可能。

次に必要な機能は、外部ストロボの対応である。
これはシロウト向けではないが、やはり商品撮影では必要だと思われる。中古カメラのWeb販売では、ホームページ上で商品の写真が閲覧できるものも多い。しかし、色々なサイトを見ていると、撮影には苦労の跡がうかがえる。やはりカメラの販売であるから、撮影する側も工夫しているようなのだ。正面からストロボを照らすと、カメラのディテールが失われる恐れがあるため、そのまま写したくないのだろう。
しかし現状では、外部ストロボに対応したデジカメはほとんど無い。我輩も、シンクロソケットが付いているという理由だけで、「オリンパスC-2020Z」を購入したほどだ。それだけ選択肢は少ない。

まあ、今挙げた方法でなくとも、別のちょっとした工夫で向上できるかも知れぬ。簡単に済めばそれに越したことはない。

「ヤフー!」のオークションを見るたび、もっと用途に応じた進化を遂げて欲しいと思う。