2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
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カメラ雑文

[094] 2000年 7月23日(日)
「心霊写真(その2)」

前に書いた、例のもう一つの心霊写真が出てきた。
注意深く見ないと、単なる失敗写真として見過ごしてしまいそうなその写真。よく見ると、なぜこのように写ったのか説明がつかない。

我輩が小学校高学年の頃から飼っていた愛猫の写真である。これは、高校を卒業する1ヶ月以内に撮影したものと記憶している。
この写真を撮って約1週間後、このネコはこの世を去った。写真に撮った時点で既に身体も弱り、毛並みも悪くなっていた。
最後の1枚というものではないが、最後から4枚目くらいの写真になってしまった。


カメラは「キヤノンAE−1プログラム」、ストロボは「キヤノン188A」。この組み合わせでは、シャッタースピードは自動的に1/60秒固定となる。従って、シャッターが開いている間にカメラが動いてしまったということはあり得ない。仮に、たまたま不具合があってシャッターが遅れたとしても、音で気付く。
この写真は縦位置で、シャッターボタンを上にして撮影した。つまり、クリップオンされたストロボは左側から光を当てていることになる。

ネガを見ると、フィルムに写ったコマのフレームより外側には何も感光していない。これにより、シャッターを切った瞬間に写ったことが判る。
また、この白い部分全体が半透明として写っているので、物体がアウトフォーカスして写ったものでもない(芯が無い)。百歩譲って、カメラのストラップが上部から垂れてレンズの前を覆ったと考えても、かなり前方に垂れていないとストロボの光が当たらず、そうなると白くは写らない。

何か意味のある形(顔や手など)が写っているワケでもなく、ただ、不思議な写真としか言いようがない。これを「心霊写真」と呼ぶべきかどうかは議論が分かれよう。


そう言えば、書いていて思いだしたが、中学の時も心霊写真っぽいものが写った記憶がある。
「クラッシャージョウ」と呼ばれていたヤツと、もう一人友人K、そして同じクラスの女子2人、そして我輩の5人で心霊写真を撮りに行こうという話が持ち上がった。もちろん、本物の心霊写真など簡単に撮れるはずもない。そこで、クラッシャージョウは2重露出でトリック撮影をしようと提案した。我輩たちは面白ければ別に何でも良かった。
撮影は、昼間の墓地だったのだが、そこは田舎の墓地である。ほとんど林の中に墓があるという感じで、あまりいい雰囲気ではなかった。
クラッシャージョウは、愛用の「ペンタックスK2-DMD」で小難しい撮影をやっていたが、我輩と友人Kは、普通に撮影するだけだった。

後日、そのフィルムを現像して見ると、その友人Kが写っているカットがあった。こちらにカメラを構えている。

(我)「ホレ、おまえが写真に写っとっちゃ。」
(K)「おー、墓がバックによう写っちょるのう。」

その時、写真の中の地面に、何か白い塊のようなものが目に付いた。

(我)「ん・・・、なんやろの、これ?」
(K)「?・・・さあ、よう見えんけん。」

虫メガネを持ってきた。

(我)「あ〜、コレ、人間の顔に見えるのう。」
(K)「ハァ?心霊写真ちゅうことか?」
(我)「コエーッ!コエーわ!」

しかし、この友人Kというのは、仲間内でも有名な「強がり者」。我輩が怖がって見せると、逆に平然とした態度をとった。

(K)「なかなか珍しいワ、コレ。」
(我)「おまえ、怖くないんか。」
(K)「別に。」

オイオイ、おまえ、普段よりも落ち着きすぎやんか!と思ったが、口には出さなかった。

(我)「やっぱ度胸があるのう。霊障が怖いけん、おまえにこの写真やるわ。ネガも。」
(K)「ホントか。いいもんもらったわ。」

本当はキサマも怖いくせに。まあ、作戦成功というわけで、その写真は現在、我輩の手元には無い。
ボンヤリ写っているという程度だが、やはり顔らしきものが写っているというのは気持ちが良くない。「君子危うきに近寄らず」と言われておるしな(それ以前に墓場に近寄るなよ)。

その後、友人Kに特別不幸なことが起こったとは聞いていない。ま、なんかあったらシャレにならんが。

問題の写真は、このカットの次だった。