2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
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 FG
 FM10
 FE10
 F4
 F-401X

Canon
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カメラ雑文

[083] 2000年 7月12日(水)
「F3の第一印象」

我輩がF3の存在を初めて知ったのは、雑誌のメカニック紹介記事だった。雑誌の名前は「ニュートン(1981年11月号)」。今でも続く、息の長い科学雑誌だ。そこに「スーパーメカニズム」というコーナーがあり、毎回、様々なマシンの図解が載っていた。

最近はニュートンにお目に掛かる機会も少なくなり、現在の様子は分からないが、当時からイラストレーションがウリで、毎号、分かりやすい図解が素晴らしかった。
現在ならば、「アドビ・イラストレータ」や「マクロメディア・フリーハンド」などで作り込むような図解なのだろうが、そのF3のイラストは手描きである。記事中の2枚目のイラストでは、シャッターボタンの辺りのデッサンが多少狂っているのがご愛敬だが、一眼レフの構造が手に取るように解る
[Newton 1981年11月号]

我輩はこれを見た瞬間、「こんなカメラがあれば、何でも撮れそうだ」と感じた。
細かいスペックの記述については、当時はあまり理解できなかったが、それでも、我輩は直感的にこのカメラの優秀さを見抜いた。
「緊急作動レバー」などという、凄そうな装置も付いている。まるで、軍用機が墜落する前に座席が射出するような雰囲気だ。黄色と黒のストライプが付いていてもおかしくない。そういうところに、このカメラが大人の道具であることを感じた。

もし、雑誌「ニュートン」の記事を読むことがなければ、F3の第一印象は変わっていたに違いない。いやそれよりも、写真やカメラについての興味が途中で消えていたかも知れぬ。
そう思うと、F3の先進性を科学雑誌の立場で紹介した「ニュートン」に感謝したい気持ちになる。