2000/04/05
OPEN

表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
 FA
 FG
 FM10
 FE10
 F4
 F-401X

Canon
 AE-1P
 AE-1
 newF-1

PENTAX
 K1000
 KX
 KM
 LX
 MX
 MZ-5
 MZ-3
 MZ-M

OLYMPUS
 OM-3Ti
 OM-4Ti
 OM-2000

CONTAX
 ST
 RTS III
 Aria
 RX
 S2

MINOLTA
 X-700
 XD

RICOH
 XR-7M II
 XR-8SUPER

カメラ雑文

[065] 2000年 6月24日(土)
「ダイヤル式(1)」

パソコンに慣れた者なら、両手をキーボードのホームポジションに置くと、自然にそのアルファベットを打つことができる。逆に、目でキーボード上のアルファベットを探すのは時間がかかる。
このことはパソコン初心者には難しい芸当だろう。ボタンだらけのキーボードの中から、特定のアルファベットを探すには、ただひたすら文字を見つけるしかない。

液晶表示カメラは、「キーボードを目で追う」というのと同じことを強要している。
最初は分かりやすいだろうが、慣れてくると面倒になる。何をやるにしても、液晶を見なければ始まらない。

以前のカメラならば、クリックの数を指先でカウントすることによって絞り値を設定する事ができたものだ。しかし、今は本体側のボタンや電子ダイヤルで設定するようになっている。いくら操作に慣れても、必ず液晶表示を見ながら操作しなければならない。

人間の行動は、「慣れ」によってパターン化される。いったん、その行動がパターン化されれば、いちいち考えなくとも無意識に行動できる。そうなると、その行動が面倒にならなくなる。自分の思ったことが、無意識にカメラに伝わるようになるのだ。それはまるで、パソコンのキーボードでホームポジションに手を置いているかのようだ。

もし、それが出来るくらいに自らを訓練させる気が無いのであれば、ダイヤル式の操作体系というのは特別な意味を持たない。ダイヤルを前にして「どこが使いやすいんだ」と言うだけだ。全てをお膳立てしてもらわなければ何も出来ない人間に、道具の使いやすさなど説いたところで理解されようはずもない。
手っ取り早く便利さを求めるなら、パソコンのキーボードを目で追うかのごとく、液晶表示カメラを使い続ければよい。そのほうが分かり易いんだろう?

しかしそうは言っても、使用者の目的に応じた操作体系がそれぞれあっても良いのではないか? 現在は、カメラ全体が液晶表示の操作に統一されてしまっている。とにかく選択肢がほとんど無い。「初心者でも分かるように」というのは理解できるが、カメラの操作に慣れていないヤツらのために、なぜ我輩が合わせなくてはならない?

もし、そのことに不満を持つ人間が我輩だけなら、このサイト「ダイヤル式カメラを使いなサイ!」の存在理由は全く無い。
そうではないことを祈りたい気分だ。


明日は本日の話題に関連して、「従来のダイヤル」と「電子ダイヤル(コマンドダイヤル)」について考えてみようと思う。