2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[047] 2000年 6月 6日(火)
「実際の製品とは異なります」

女性のポートレートは、露出を多少オーバー目にして撮るのが一般的だ。しかし、何事も限度というものがある。中には、露出オーバーすぎて、鼻の無い顔に写っていることもある。「鈴木その子状態」だ。
よく広告のポスターやアイドル写真集などにも見かけたりする。あのような写真は、見過ぎると食傷気味になる。

我輩は過去に何度か見合いをしたことがある。「日本庭園のある料亭で」というようなものではなく、もっとラフな見合いだが。
写真は、昔のように着物を着た姿を写真館で撮るのではなく、スナップ写真など使うことも多くなった。しかし、たまに雑誌のグラビアのような写真を撮ってくる女性もいる。たいてい、それは露出オーバーで顔の階調がトンでいる。なるほどキレイに見える。しかし、真実というのは1つだ。当の本人に会うと、写真が全く意味のないものだと気付かされる。

見合い写真というものは、第一印象を決める大事なステップだ。しかし、実際に会う時の第二ステップで写真との落差があれば、それはむしろ悪影響をもたらす。いや、逆のことも考えられる。鈴木その子状態が嫌いな男性であれば、いかに実物がそうでなくても、写真の段階で「縁が無かった」こととなるのだ。 外見にこだわらなくても、落差というのは不信感を生む要素の1つとして、人間の無意識の領域に条件付けされる。無意識に支配される判断というものを侮ってはならぬ。

見合い写真を美しく撮るなら、その人の良い面を引き出して撮るべきだ。露出をオーバーにしてソバカスやシワを消すよりも、それがチャーミングに写るように努めるほうがいい。それは、本人のためでもあり、相手のためでもある。そんな女性がいいという男性もいるハズだ。別人のように写しても、本人が別人になれないなら意味は無い。

もしそれができずに、鈴木その子状態にこだわるのなら、写真には次の一文を加えておくことだ。

「カタログの写真は実際の製品とは異なります」