[043] 2000年 5月31日(水)
「サルマネか?」
AFカメラには、ハッキリした特徴がある。
それも、我輩から見ると必然性を感じないような特徴だ。
<AFカメラの一般的特徴>
- プラスチック製ボディ
- シボ皮無し
- ストラップ用の耳輪の代わりに、ストラップ通しの金具が付いている
- レリーズボタンには、ケーブルレリーズ用のネジ穴が無い
- 外部ストロボ用シンクロソケットが無い
これらの点について、「AFだから構造上必ずそうなる」というものではない。しかし、今まで発売されてきたAFカメラの特徴は、よほどの高級機ではない限り、どれもこの範囲から外れることは無かった。
逆に、MFでありながら上記の条件を満たしているもの(たとえばリコーXR−10P)については、「AFモドキ」だと言われてしまう。おかしな話だ。
まさか、上記の条件に適合しないと、AFカメラとして認定されないというISOの国際規格でもあるのか。
我輩は、「AFというのはあくまでもカメラの一機能でしかない」という認識を持っている。
だから、巻き上げレバーのついたAFカメラもあってもいいと思うし、ケーブルレリーズ用のネジ穴が付いているAFカメラが、もっとあってもいいとも思う。
機能はともかく、少なくとも操作性においては、まるで「業界の取り決め」があるかのように思える。
まあ、プラスチック製というのは、エンプラと呼ばれる強化プラスチックが広まってきたという技術的な背景もあるだろう。しかしシボ皮を廃止してわざわざ滑りやすくし、ストラップ用金具はストラップを絡ませ、ケーブルレリーズが使えず、専用リモコンが必要となってしまうということが、果たしてAFカメラとしては避けられないことなのか。
一体、なぜこんなことになるのか、我輩の理解を超えた世界である。日本お得意の、他社のサルマネなのか・・・?
誇りを持って仕事しろよ、設計者。
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