2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[025] 2000年 5月 8日(月)
「心霊写真」

カタログの件、全て片付いた。スキャン終了したカタログはヒモで結わえてゴミに出す。
作成したCD−Rは10枚にものぼる。しかし、これだけの重量の紙がたった10枚のCD−Rに納まるというのは気持ちがいい。DVD−Rが出回るようになれば、ほんの2〜3枚に入ることになろう。

それはさておき、諸君は「心霊写真」なるものを信用するだろうか?
唐突な話だが、カタログの電子化をやっているとハードディスクの作業容量が足りなくなったので、いい機会だと思い整理することにした。その中に、忘れていた画像ファイルを見つけた。
それは数年前、心霊写真をスキャナで取り込んだモノだ。

知人の女の子が写った写真なのだが、その子は最初、ニコニコしながら、「私、心霊写真持ってるよー。」と言う。
我輩は何と答えて良いか分からず、とりあえず「は?」と言ってみた。全く心霊とは縁の無さそうな、そんな娘なのだ。
「だ・か・ら、心霊写真が写ったのー。」
分かった。それは何かの誤認だろう。そういう類の写真は、大抵説明が付く。そう思ったが、口には出さず、ただ「ぜひ、持ってきて見せなさい」とだけ言った。
「えー、そんなに熱心に見たいって言ってくれた人、初めて!他のみんなは笑うだけなのに。」
と、彼女はケラケラ笑って喜んでいる。しかし我輩は、現物写真を実際に見てから笑いたいだけなのだ。

次の日、彼女は上機嫌で例の写真を持ってきた。最初、それは何の変哲もない旅行の記念写真に見えた。日付は、1993年7月18日となっている。いつも通りのケラケラした笑いの彼女の背景には、カラス天狗の銅像が写ってた。
「まさか、心霊というのは・・・、このカラス天狗のことか・・・?」
「えっ、違う違う!私の足、足!」
よく見ると、彼女のジーンズの下に出ているはずの足が・・・無い。
つまり、足首から下が写っていないのだ。ムムム・・・?じいっと見ると、ジーンズの裾まではハッキリと写っているのだが、その先には地面が写っているだけ。
また、いくら日陰で写しているからといっても、地面に接しているなら多少の影はできるはずだ。しかし、地面には影が無い。 「これは・・・、うーん、・・・凄いな(一本取られたという感じだ)」
彼女はそんな我輩の反応を見て
「でしょ!」
と、得意顔。

心霊写真としては、よくテレビの心霊特集で見るような写真だ。腕が写っていなかったり、首が写っていなかったり。そういうのはよくある。その中では、一番インパクトが軽い部類に入るだろう。・・・しかし、それを身近に感じたことが我輩にとってショッキングだった。
我輩が見たところ、光の屈折なんかじゃありえないし、とにかく本能的に違和感を持つ写真だった。不覚にも、鳥肌も少し立ってしまった。
しかも、悪知恵なんか全くなさそうな彼女には、インチキ写真など撮れるはずもない。
そんな我輩を、彼女はニコニコして見ていた。
「でも、気持ち悪くないのか?こんな写真が写って。」
「やだー、気持ち悪ーい。」
彼女はまたケラケラと笑う。
おいおい、ホントにそう思ってんのか。もうちょっと人生、深刻に考えたほうがいいぞ。

ちなみに、問題の写真はこちら