我輩は、カメラのカタログを集める癖がある。
「癖」と書いたのは、気付けばカタログが山積みになっているからだ。
カタログを集めだしたのは中学の頃だったろうか。
小遣いが
月2500円だった我輩には、カメラなどという高価なものは、そう簡単には買えなかった。だから、カタログを眺めることが唯一の代償行為であった。
高校生になってからも小遣いが
月3500円になったくらいで、そういう状態はあまり変わらなかった。
そういうことが影響して、今でも我輩をカタログ集めに駆り立てるのだろう。
しかし、そのカタログ集めも限界だ。このままでは、その重みによって2階を突き抜けかねない。そこで、そのカタログを処分しようと考えたが、貴重な資料を失うことは大きな損失なので、それらを全て電子化することにした。
5月3日の雑文には「写真の電子化」のことを書いたが、今回の電子化は紙資料の電子化であって写真作品の電子化ではない。多少、クオリティが下がろうとも、資料として残ればそれでいいのだ。
早速、カタログをスキャナのフィーダーにセットし、読み込みを始めた。カタログは冊子状態なので、ホチキスを外し、背を切った。1枚1枚の紙にバラさないと、スキャンできないからだ。
そうしてファイル化された画像データを、
ソフトをかましてマルチTiff形式にまとめ上げる。
ただ、カタログはカラー印刷がほとんどなため色数は256色とし、解像度を180dpiとした。そのためCD-R1枚には、多くても20冊くらいしか記録できない。
・・・まあ、それにしても、現時点でミカン箱半分くらい処理が終わった。
データは、端からCD-Rに焼いている。
この調子で行くと、あと1週間でカタログが一掃できるだろう。いや、同じカタログが何冊もあるということも多く、もっと早く終わるかも知れない。
しかし、実家にはもっと多くのカタログがある。それが気になっている。しかもAE-1時代のカタログなど、興味深い資料が山ほどあるに違いない。
この夏、カタログを探しに実家に帰省しようかと思い始めた。