[013] 2000年 4月22日(土)
「ペンタックスLX発注」
ニコンF3と同期であるペンタックスLXも、もう入手が難しくなっているという情報があちこちで見られる。我輩は特にペンタックスファンというわけでもないのだが、やはり最後のマニュアル機としてのLXを、新品の状態で手に入れるチャンスを失うのは辛い。
他を見渡せば、もうシステムカメラと呼べるものはどこにも残っていない。以前はあんなに各社の一眼レフで賑わっていたのに、吹きっさらしの祭りの後のような寂しさだ。
マップカメラからのLXの見積が届いたが、レンズや交換ファインダー類も項目に入れたために、かなりの金額になってしまった。しかし、システムカメラは、アクセサリー類があってこそ意味があるので、これは外せない。今、本体と一緒に購入しなければ、もう手に入れるのは難しいハズだ。事実、見積書に記載されている全項目について「入荷待ち」か「取り寄せ」というコメント付きだった。
ついに、FAXで発注書を送付、受信確認をした。
あとは入荷を待つだけである。
我輩のLXは、このまま行けば使われぬまま永久保存となることは確実だ。そして時は流れ、我輩亡き後、それは「骨董」として子孫の目に映ることだろう。値段もその時代が決めることになる。
だが忘れないで欲しいことは、このLXは、我輩にとって「いつか使う時が来るかも知れぬ」という、ほんの僅かな可能性に備えた非常食のようなものだ。
未来に付けられる値段など、関心の対象ではない。
もし、それが本当に骨董となるのであれば、それはあくまで結果的にそうなるのであり、我輩にとっては、頼もしい非常食となり続けてくれるのだ。
そう、存在こそ、意義だ。
|