[012] 2000年 4月21日(金)
「不具合中古」
今まで中古カメラを何台か(全体の7割強)購入してきているが、その中でトラブルがあったものを紹介する。
(1)露出計
露出計が動かない、正確でないというのは、かなりポピュラーな不具合だろう。ほとんどの場合、中古カメラ店のプライスタグに「メーター難あり」と書いてあることで、納得した上で購入した。
(2)モルトプレーン
モルトプレーンの劣化もポピュラーだろう。これは、カメラの年代から推測できることだが、あまり店頭で確かめることができない問題でもある。なぜなら、モルトプレーンを触ってツブしてしまったら、気まずいだろう・・・?
なお、ミラーの先端がタール状のもので汚れていれば、それは劣化の可能性を示唆している。
(3)シャッタースピード
シャッター不調機には2度遭遇した。
ゼンザブロニカSQを購入した際、レンズシャッター方式なのでボディの性能とは関係ないと思い込んでいた。しかし、帰宅してレンズを装着してシャッターを切ると、シャッター速度が全くデタラメだった。それでも、何度もシャッターを切っていくうちにだんだん正確になり、3日後くらいにはほとんど気にならなくなった。シャッター制御にコンデンサーが使われており、そこに蓄えられた電気量を積分値としてシャッターをアナログ制御していたのだろう。多分、そのコンデンサーが劣化していたのだ。時間が経つにつれて元に戻ったのも、久しぶりに電池が入れられたため、コンデンサーの特性が元に戻るまで時間が必要だった思われる。よほど永く寝かされていたカメラだったらしい。
もう一つは、ペンタックスKXだ。これはワゴンセールの中に、5千円で売られていた。動作チェックすると、1/1000秒だけが不良で、あとは露出計も含めて完動品だった。我輩はそれを承知で購入した。
(4)ピント精度
これは試写するまで分からなかった。程度の良いコーワ6を購入し、帰る途中で上野の街を撮影した。しかし、全てピンボケだった。見ると、フォーカシングスクリーンが何か手が加えられている様子だ。この時はショックだった。返品しても良かったのだが、他に代わるものがなかったため、なんとか調節する事にした。フィルム面とファインダースクリーンの映像が同時にクリアになるように。最終的な微調整は、実際に撮影して確かめながら行う以外にない。モノクロ120フィルム20本は消費した。もし自分で現像できなかったら、どれほど時間が掛かったろう。
(5)シンクロ接点
今では必ず店の人にチェックしてもらうのだが、当時はシンクロ接点など見てなかった。購入機はトプコン・ユニだったが、ストロボで撮影する際、ホットシューが付いていなかったので、シンクロコードを取り付けた。しかしストロボは発光しない。接点の汚れも落としたがムダだった。これはどうにもならなかった。
|