2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

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カメラ雑文

[858] 2016年01月06日(水)
「年末年始の整理」


年末年始は例年通り1週間ほどの休みである。
過去を振り返れば、九州帰省をしたことがあったり、近場の旅行をしたこともあった。その内容は「カメラ雑文」に記載されており、我輩自身がそれを読み返すことで記憶に埋もれた詳細情報を思い出すのに役立つ。

さて、今回はどうしたものか。
帰省のタイミングとしては前回夏の帰省からはまだ半年しか経っておらず、あまりにタイミングが近いと費用が大変。
近場旅行の案にしても、出不精の家族の反応は鈍い。行った先で体調不良があったりと、良い印象が少ないせいかも知れぬ。
色々と悩んでいるうち、仕事納めとなってしまった。

年末年始はただの休日とは様子が異なり、どこも休みで行くあてが無い。
我輩が行くところと言えば博物館や植物園などであるが、それらは公営のところがほとんどなので、12月29日から1月4日まではほぼ全滅状態。
もちろん、探せば幾つかやっているところもあるのだが、少々遠かったりするとそれだけのために行くのはかったるい。遠い場合は通常、同じ地区の別の目的地と併せて計画を立てるわけだが、別の目的地が休みならばどうにもならない。

結局どこにも行けず、時間を持て余すこととなった。日頃、時間が足りないと思っていたこの我輩がこのザマ。信じられない。
仕方無いので、この時間を有効に使うべく、これまでデジタルカメラで撮り溜めていた資料写真や日毎写真などを整理することにした。

まず現状を見てみると、パソコンの中は何となく整理されているようで、よく見れば整理されていない状態。
しかも4つのハードディスクに分散格納されており、どれがどの続きなのかもすぐには分からない。

撮影のワークフローを振り返れば、デジタルカメラで撮影した後はデータがRAWの状態となっている。すぐに現像処理出来れば理想だが、枚数が多いとなかなかそうはいかない。あるいは、通勤途中で毎日撮るような写真などは、ある程度カメラに溜めてからパソコンに移すので、数日分が一気に流れ込む。そうなるとRAW現像も後回しになりがち。

当初は1つのハードディスクに溜め込んでおり、ある程度溜まるとブルーレイメディアに保存するようにしていた。
しかしブルーレイメディアは通常、データを都度書き込むことは出来ず、一気書きが基本である。整理が中途半端な状態ではブルーレイには移せない。整理したとしても、25GB近くの容量単位でうまく切り分けるのがなかなか面倒で後回しになりがち。
そうこうしているうちにハードディスクが一杯となり、やむなく一時的な措置として別のハードディスクへ溜め込むようになった。その結果、4つのハードディスクに分散格納となってしまったわけだ。
いつかは時間を作ってやっつけねばならぬと思っていたこの作業、この年末年始のヒマな時間にやってみるか。

作業は、まず日毎写真について正しい日付フォルダに振り分けてRAW現像すること。この状態にならないとブルーレイメディアに書き込めない。

RAW現像は、同じカメラならば同条件でのパラメータ一括適用が可能。しかし我輩は完璧主義のため、露出過不足や傾きが気になって1枚を補正すると次の1枚も補正することになり、結局は全てのカットについて個別微調整することになる。

また、OLYMPUSのカメラで撮ったものは色ズレがカメラ内補正されないので、その補正もしていく。ズームレンズで撮ると、焦点距離によって色ズレ度合いが変わるので、一括補正は気を付けねばならぬが、結局は全部確認するハメになる。

パソコンの能力自体は、約5年前に最新状態にしたおかげで、RAW現像自体は放っておけばどんどん進む。むしろ、人間側の作業であるパラメータ調整で時間のほとんどが費やされる。

また他にも時間がかかる工程として、ブルーレイメディアに書き込む時間もかなり大きい。
我輩の場合、バックアップは2枚のメディアに同じ内容のものを作成して別々の場所に保管しているのだが、1枚はBR-R、もう1枚はBD-REとしている。ところがなぜかBD-RよりもBD-REのほうが4倍くらい時間がかかるのが困った。

それにしても、ブルーレイメディアは通常は1層記録の25GB、実質的には安全を見て20GB保存で使っているが、これがまた容量が少なく感ずる今日この頃。以前はCD-RやDVD-Rなどを使っていたわけで、あの頃はよくやっていけたなと今さらながらに思う。
考えてみれば、当時はデジタルカメラも画素数が少なく、しかもフィルム撮影の補間用途あるいは露出計用途であったから枚数も少なかった。それが今、デジタルカメラがメインとなっている。しかもこれからは、新たに導入したデジタルカメラ「SONY α7RII」の4,000万画素データが積み上がることになろう。もしかしたら、1日撮影分でブルーレイディスク1枚ということにもなりかねない。

「早いところ次期保存メディアが出てこないものか」と調べてみると、半年前くらいに4K対応の次世代ブルーレイディスク規格「Ultra HD ブルーレイ」というのが発表されたらしいが、まだPC用ドライブやブランクメディアが店頭に並んだ様子は無い。もし発売されたとしても、過去の例からすると1枚あたり数千円くらいになろう。現時点でBD-Rが1枚あたり40〜50円くらいなので、少なくとも数年待たねば日常的には使えない。

いや、そもそも「Ultra HD ブルーレイ」の容量には驚いた。2層で66GB、3層で100GBだというのだ。
「ブルーレイ」のほうは1層で25GB、2層で50GBだから、2倍ちょっとしか増えていないではないか。「DVD」から「ブルーレイ」へは5倍に伸びたのに、これでは本当に安くなるまでメディアとして移行するメリットがほとんど感じられない。少なくとも次の年末年始も、同じようにブルーレイにちまちま保存していることだろう。

ところで今回の整理はどうなったかと言うと、これまで溜まっていた分が全て終わったわけではない。なんと1/10ほどしか整理出来なかった。
まったく、先が思いやられる・・・。