2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[824] 2014年09月17日(水)
「2014年夏の帰省日記(3日目)」


●8月11日(3日目)
この日から4日間、九州の地で我々の脚となるレンタカーを「ニコニコレンタカー」で借りる予定。
今回、レンタカーの予約を入れるタイミングが遅かったため、空車状況の関係で自由に車種や店舗を選べなかったが、地図で確認するとその店舗は母親のアパートからは少々距離はあるものの歩けない距離ではないので好都合かと思う。

この日は、我輩の母親を加えた4人で北九州市内の近場に出掛けることになっている。
そこで、数年前に1度訪れたことのある、若松の「響灘(ひびきなだ)緑地グリーンパーク」に行ってみることにした(参考:雑文608)。
不思議なことに、行ったという事実は覚えているものの、現場のイメージが思い浮かぶような記憶があまり無いのだ。写真もほとんど残っていない。植物園主体の施設で、当時はあまり興味が湧かなかったか?
しかし最近我輩も植物に興味を持つようになってきた。前回訪れた時には前知識も無く関心が向かなかった植物について、今回は新たな目で再発見出来るかも知れぬ。そういう点での期待がある。

8時35分頃、4人でアパートを出た。レンタカーを借りたその脚で「グリーンパーク」へ向かうためだ。
ポータブルナビを見ながら実際に歩いてみると、画面上の目標地点がなかなか近付かないので焦った。時間通りに着けるだろうかと心配になって早歩きになったが、何とか許容範囲内の遅れで到着。15分歩けば着くと思っていたが、結局20分はかかってしまった。地図上の距離感は当てにならぬ。

さて、今回借りる予定のクルマは「トヨタ・パッソ」ということになっている。
ところがそのクルマは小事故を起こして修理中とのことで、急遽「トヨタ・アクア」となった。このクルマはトヨタレンタカーから調達したものらしい。恐らく、こういうハプニングに備えてレンタカー会社相互に協力し合っているのであろう。
そういうわけで、料金はそのままで車種がグレードアップとなった。

<急遽、トヨタ・アクアに変更>
急遽、トヨタ・アクアに変更
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F3.2/1/80sec. [2014/08/11 09:09]


アクアに乗車してポータブルナビを設置しようとしたところ、シガーソケットアダプタを忘れて来たことに気付いた。余計な荷物は母親の部屋に置いておいたのだが、その中に入れたままになっているらしい。
もちろん、ポータブルナビはバッテリー駆動出来るので動かなくはないが、気になるのはバッテリー残量。インジケーターを見れば、一応は満充電状態であるようなので、エコモードで使えば5時間くらいは使えるだろう。問題無い。
もちろん、クルマにもカーナビゲーションは付いているが、使い慣れているもののほうが良いのは当然であるし、事前に地点登録してあるかどうかは重要。
ただ、バッテリーは良いとしてもホルダーが無いので、ダッシュボードにゴロンと置いた状態とせざるを得ず、少々画面が見づらい。

<シガーソケットアダプタを忘れてしまったポータブルナビ>
シガーソケットアダプタを忘れてしまったポータブルナビ
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F4.0/1/125sec. [2014/08/11 09:14]

ところで、このクルマをどうやって始動すれば良いか分からない。と言うのも、ブレーキペダルを踏んで始動ボタンを押したらインパネに表示が浮かび上がったものの、静かなままで不安になる。これで進むのか?
我輩は心の中では焦りながらも表面上は知った風を装い、そのままアクセルを踏んだらスルスルと進みだしたので、それでやっと始動したことが分かった。

クルマのボタン始動というのは時代の流れで仕方ないのかも知れないが、どうせやるなら。今流行りのスマートホンよろしくタッチパネル始動にしたらどうかと思う。そうすれば、タップやスライド動作でクルマも自由自在に操れるのではないか。
もちろんこれは皮肉をたっぷり込めた冗談であることは言うまでも無い。
ボタンやタッチパネルの最大の欠点は、始動出来ない時でも押せてしまう点である。キー式であれば、始動出来ない時はロックがかかってヒネることが出来ず、そういう場合は手順が間違っていると気付くのだが、ボタンなどはそういう反応を返せないので、始動出来なくとも気付かない。

しばらく運転していると、どうもハンドル位置が少し遠かったので、信号待ちの時にレバーを操作してハンドルを少し手前に引き出してみた。するとハンドルの根元から何かがポトリと足下に落ちてきた。
見れば、真珠系の古びたピアスであった。
皆で「なんか気持ち悪いね」と言いながらもそれをコンソールボックスに入れておいた。

しばらく走って右折しようとハンドルを切ったところ、またもやハンドルの根元から何かが落ちてきた。
今度はブローチのようなもので、これも真珠系であった。
「なんでこんなところに・・・?」

またしばらく走って今度は左折しようとハンドルを切ったところ、またまた何かが落ちてきた。
今度はピアスのもう片方のものだった。
これで1セット揃ったわけか。

さて、ナビゲーションは検索条件で有料道路を排除していなかったので、途中若戸大橋を案内されそうになったものの何とか回避し、10時過ぎに現地へ着いた。
広い駐車場にはほとんどクルマが停まっていない。駐車料金は300円だったが、入場料は大人100円、子供50円、北九州市在住の65歳以上は無料となっており安い。

<グリーンパーク入り口>
グリーンパーク入り口
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F7.1/1/500sec. [2014/08/11 10:18]

ここには、南国定番のオオハシという鳥がいるというので、植物と併せぜひ見たい。
ところが大温室の入場は別料金とのことで、大人300円、子供150円が必要であった。なぜ入場料を分けているのだろう。温室を利用しない者への配慮だと思うが、料金所が2つもあると人件費などのコストが上がってしまうのではないかと考えるが。

<大温室入り口> ※出た後に撮影
大温室入り口
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/800sec. [2014/08/11 11:11]

温室内はオオゴマダラチョウが舞っていた。そういえば、以前来た時も確かにこの光景を見たことを思い出した。

<オオゴマダラチョウ>
オオゴマダラチョウ
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F4.5/1/100sec. [2014/08/11 10:43]

こういった温室にはバナナが生えているものだが、ここもバナナが多くあった。しかしここのバナナは背丈が低く(切り戻ししたか?)、撮影や観察はやり易かった。調子に乗ってラジオシンクロ撮影で色々と角度を変えたりしていたら皆に後れを取ってしまい、急いで追いかけた。

それにしても、オオハシはどこにいるのだろう。豚児と一緒にあちこち探していたところ、ようやく木々の奥の方にいるのを見付けた。しかし枝に隠れて良く見えないし、距離も遠い。

<オオハシ>
オオハシ
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F3.5/1/160sec. [2014/08/11 10:56]

仕方無いので出てくるまでしばらく粘っていたが、逆にどこかに行ってしまい姿が見えなくなってしまった。これ以上どうしようも無く、後でまた来てみようということにして外に出た。

時間としてはちょうど昼食時。大温室に隣接した小規模な食堂に入ってみた。
メニューには他に美味そうな物も無かったので、安定感を狙ってカレーライスにした。これなら余程のことでない限り不味い物はあるまい。最低限のレトルトカレー程度であったとしてもそこそこの味となろう。
ところが、その「余程のこと」が現実となった。出てきたカレーライスが最高に不味くて気分が悪くなった。飯の中のほうが潰れて糊状となりブヨブヨになっているし、カレーも何から出来ているのかと不思議に思うくらい不味い。本当に冗談抜きで涙が出てくる。
こんなものがこの世に存在するのは間違っている。これはまさに、ジャイアンシチューか。

<今見ても胸くそ悪い物質>
今見ても胸くそ悪い物質
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F6.3/1/80sec. [2014/08/11 12:02]

それでも何とか、糊状の物質以外は食べ切った。しかし気持ちが悪くて吐きそうだ・・・。
我輩以外の3人はうどんを食べていたのだが、見るからにそちらも不味そう。しかし試しに豚児のものを少し味見させてもらうと、不味いとは言うもののそれなりにうどんの味であったのは羨ましい。

食後すぐ食堂を出て、口直しになりそうなものを探したが、何も無く、仕方無いのでアイスの自動販売機でバニラを買って喉に押し流した。本当に死ぬかと思った。

ところで、食堂は大温室側にガラス張りとなっており様子が見えていたのだが、ちょうどオオハシが出てきたのが確認出来た。
これならもう一度温室に行けば、今度こそオオハシが良く見えるはず。

気を取り直して、再度大温室に行って先ほど使ったチケットを見せて再入場しようとしたところ、なんと、再入場は出来ないと言うではないか。
我輩は係員に対し、「1回目はオオハシがあまり見られなかったが、食堂から見ると今出てきたようなので今度こそ見たい」ということを訴えたのだが、所詮は雇われ係員に権限など無く、再入場は叶わず。
仮に再度300円払って入場したとしても、またオオハシが引っ込んでしまったら目も当てられぬ。結局は諦めた。

食い物もダメ、再入場もダメ。何の楽しみも無い場所か、ここは。
前回の記憶はあまり残っていないが、きっとその時も面白くなかったからだろう。記憶から消したかったのかと思う。また再び間違って来ることの無いよう、確たる記録をここに残しておきたい。

さて、唯一の楽しめるかも知れない場所が、カンガルーと触れ合えるコーナーである。
こちらも入場料が別途必要であったが、そういうシステムなのだから仕方無い。

入場してすぐ、クイズ・ラリーの呼び込みがあり、「1回100円の参加費で景品がありますよ」とのこと。「絶対にくだらない物しかもらえんぞ、やめとけ。」と思ったが、豚児が面白そうだと言うし、母親が孫に金を出すというのでやらせておいた。

カンガルーは暑いのが苦手なのか、木陰に集まって寝転んでいる。係員の話によれば、影の位置が変わると端から移動していくのだとか。
おかしいな、我輩のイメージではカンガルーは暑い国の動物かと思っていたが・・・? そもそも、夏とは言ってもこの日は涼しいほうだぞ。

<日陰に集まって寝ているカンガルー>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
日陰に集まって寝ているカンガルー
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F4.0/1/1250sec. [2014/08/11 12:41]

近付いてみると、互いに尻を枕にして寝ているのが見えて面白い。
自由に触っても良いようなオープンな雰囲気だが、どうもカンガルーはキックやパンチを繰り出すというイメージがあるので、我輩は触ることはしなかった。

<尻を枕にして寝ているカンガルー>
尻を枕にして寝ているカンガルー
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F6.3/1/400sec. [2014/08/11 12:48]

一回りして、例のクイズ・ラリーを終えた用紙を豚児が係員に渡すと、手渡されたのは手作りウチワ。
手作りとは言っても、骨組みがプラスチックの、よくあるやつ。パソコンでカンガルー写真を印刷しただけの紙が貼ってあるのだが、紙の位置が少々ズレているのが妙に気になる。予想を裏切らないプレゼントに溜め息が漏れた。

気持ちが萎えたのが我輩1人であることを祈りつつ、この場所を出て、口直しに「北九州市立いのちのたび博物館」へ行くことにした。
博物館行きは我輩だけの希望なので、残り3人はそこの近くにあるショッピングモールで買い物や休憩などしてもらおうと思う。
この日はそれほど暑くはなかったのだが、出発しようとクルマに戻ると、車内はさすがに温室状態となっていた。

博物館への到着は14時半近く。
主にショッピングモールの利用なのでそちらの駐車場へクルマを停め、そこで3人と別れて我輩は1人で博物館に向かった。

<いのちのたび博物館> ※出た後に撮影
いのちのたび博物館
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F8.0/1/500sec. [2014/08/11 16:03]

今回は「THEモンスター展」という企画展をやっているらしい。入場料は企画展とのセットで1,000円。
この時期は当然ながら子供が多くあまり落ち着いてジックリとは見れないので、写真撮影しておいてから後でジックリと詳細を眺めようと思う。企画展のガイド本があるならばそれを買うのも手だが、印刷物では写真の解像度が決定的に足らないのが致命的。やはり自分で撮って持ち帰るしか無い。

この企画展ではアノマロカリスの実物大模型があり、これまでは頭の中で想像していただけの大きさが、ここでは目の前にして実感出来る。
脊椎動物ならばこの大きさ程度で驚かないが、節足動物でこれほどというのはさすがに迫力が違う。現代でも「タカアシガニ」という大きな節足動物はいるものの、それは単に脚が長いだけであって本体部分はそれほど大きくはないのである。

<実物大アノマロカリス>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
実物大アノマロカリス
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/5sec. [2014/08/11 14:34]

先に進むと、翼竜の実物大模型も天井から吊るしており迫力があったが、最近の再現によるカラフルな配色のせいか、意外にかわいい顔をしているように思う。これならペットとして飼ってやっても良い。エサ代は別として・・・。

<実物大翼竜>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
実物大翼竜
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/1/15sec. [2014/08/11 14:41]

企画展を出た後は常設展のほうへも行ったが、そちらは以前にも撮影しているので、今回は展示物の撮影ではなく博物館館内の様子全体が分かるように撮った。

なお、この博物館は自然科学的な展示が主なのだが、出口近くに歴史学的な展示もあり、特に昭和時代を再現した風景が面白い。しかも時間経過を演出させるために一定時間ごとに照明が暗くなったりする。
我輩はこの展示を撮ろうと思ったが、昼の明るさになるのが待てずに夜の状態でシャッターを切った。シャッタースピードが2秒となり通常なら手ブレは避けられないだろうが、5軸手ブレ補正機能に助けられ、ブレの無い写真が得られた。
念のために言っておくが、5軸手ブレ補正があれば誰でもブレが出ないわけではない。これは我輩だからこそ可能なのだ。

<昭和時代の再現展示>
(※画像クリックで長辺1200ドットの画像が別ウィンドウで開く)
昭和時代の再現展示
OLYMPUS OM-D E-M1/12-40mmF2.8/ISO200/F2.8/2sec. [2014/08/11 15:33]

博物館を出たのは16時。
その後、他の3人と合流してクルマに戻り、母親のアパートに戻ったのは17時前だった。