2000/04/05
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カメラ雑文

[698] 2010年07月25日(日)
「EOS 5D Mk2の売却金が何に化けたか」


先日、フルサイズデジタル一眼レフカメラ「Canon EOS 5D Mark2」を売却して現金化したことについて、雑文689「Canon EOS 5D Mark2 オークション出品騒動」にて書いた。
そして最後に、「それまでこの金に手を付けぬままでいられるかどうかは、ハッキリ言って自信は無い。」と結んだ。

その予感は、やはり的中してしまった。
毎月の小遣いが1万円(本当は2万円だが、1万円は家計への借金返済に消える)の人間が20万円もの現金を手にしてしまうと、少しくらい何か他に使いたくなる。特に計算は無いが、漠然と2〜3万円くらいで考えていた。

そこで目を付けたのが、M16系のアサルトライフルであった。
しかし、M16は銃身長がかなりある。ロングレンジでの精密射撃ならばいざ知らず、室内での取り回しとなれば最悪。というわけで、銃身の短いカービンを探した。

そして選んだのは、「マルイ電動ガン・M933コマンド」であった。グリップやストックがTANカラーと呼ばれるベージュ色の限定バージョンで、ベージュ色好きな我輩は一目で気に入った。約2万円也。

<まず、アサルトライフル「M933コマンド」に化けた>
まず、アサルトライフル「M933コマンド」に化けた

それにしても、インターネットでの検索というのは、探そうとしているもの以外に関連情報も一緒に引っかかってくる。それが、場合によっては困ることにもなる。
今回は、「M933コマンド」をベースにしたショップカスタム銃「M933マグプル」を見付けてしまったのだ。これはグリップやストック部のみならず機関部やマガジンまでもベージュ色となっており、しかも樹脂製ではなくアルミ製。また、上部ハンドルが無くスッキリしたリアサイトも新鮮。

ところがこのカスタム銃の値段は約5万円で、もしこれを買うと、最初の2万円の買い物と合わせて7万円の出費となる。さすがに20万円の軍資金からそこまで出すと、「Nikon D700」の後継機が発売されたとしても手に入れられなくなってしまう。

だが我輩は、ベージュ色のアサルトライフルに魅せられ、金の問題は後回しにしてそれを購入することとした。「D700」後継機などという無い物ねだりよりも、現実に存在する物のほうが力が強いということである。

<ショップカスタム銃「M933マグプル」>
ショップカスタム銃「M933マグプル」

結局、「Canon EOS 5D Mark2」の売却金の半分近くが、この2挺の銃に化けてしまったことになる。
残りは約13万円。さすがにこれ以上の浪費は抑えねば、せっかく手放したカメラが無駄になる。

ところで、「D700」後継機の話はどうなっている?
噂レベルの情報でも得ようかと、情報ブログや価格コムの「D700」の口コミを色々と読んでいた。
また、ウェブ上の複数の情報を追っていくと、D700後継機は来年になるまで出ない可能性が大きいということも感じてきた。

それにしても、現行機の「D700」の値段を見ると、最安でも19万円強。
発売から2年も経っているというのに、当時のキャッシュバックキャンペーンで18万円で買えたことを考えると、ほとんど値が落ちていないではないか。この値段で買うくらいならば、2年前のキャッシュバックキャンペーンの時に18万円で買っておいたほうが長く使えてお得だったろう。それは逆に言えば、今買うと損が確定するということでもある。損が確定しないようにするには、今さら「D700」を買わないことだ。

しかし、我輩の所有するレンズの中で一番期待される高性能レンズは「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」(参考:雑文643)なのだが、いまだにその実力が発揮出来ないというのは残念と言うほか無い。現状では、APSサイズ機「D200」で画面の中心部をトリミングしているようなもの。
画面の隅々まで利用可能なNikon製フルサイズデジタル一眼レフカメラが無ければ、このレンズの性能は活かされぬ。

そこで試しに、「D700」の中古相場を見ようと「J-カメラ:中古カメラ検索」で調べてみたのだが、17万円前後が最安となっていた。新品より2万円安いが、キャッシュバックキャンペーン時は18万円だったことを考えると全く割安感は無く、わざわざ中古で買う意味を見出せない。中古品で手に入れるならば、最低でも15万円くらいでなければ。

次にネットオークションを見てみたが、即決価格での最安ではこちらも17万円ほど。もちろん、即決価格設定の無い物件では10万円などと出ているものもあるが、オークション形式では値が吊り上がるので、その値段で落札出来るわけがない。結局は17万円前後の値段に落ち着くだろう。

かと言ってこのまま引き下がるのもシャクなので、試しに1件のオークションに入札してみた。
現在価格14万円台のオークション。

普通、オークションは終了間際に価格が吊り上がるものだが、我輩はまだ2日もありながらもいきなり16万円を突っ込んだ。早々に値を吊り上げて離脱するつもりである。競争相手の自動入札により競り合ったようだが、15万円で我輩が最高入札者となっていた。
(※ネットオークションでは、競争相手が現れても自分の上限設定までは自動的に入札する機能がある。この場合、値が上がっても16万円までは見ているだけで良い。)

その後、競争相手が手動で高値更新を狙ったようだったが、我輩の16万円の壁が破れず15万2千円で引き下がった。
とは言っても、相手は終了2日前からいたずらに値を上げることを避けただけで、最終日ギリギリに再び現れ勝負をかけてくるに違いない。

ところがオークション最終日になってもまだ15万2千円のまま。我輩は、自分の突っ込んだ16万円が高値更新されるのを見届けたいのだが、なかなか入札が無い。
結局、そのまま、我輩が15万2千円でD700を落札してしまった。
信じられない・・・。

想像するに、最初から我輩が大金を突っ込んでいる、つまり本気を出していると競争相手が悟ったのだろう。2日前からこの状態では、値が吊り上がるのは必至。相手はそのことを感じ取って戦意消失したのだろうか。

いずれにせよ、この値段で落札出来たのなら文句は無い。アサルトライフルを買った残金と、その月の小遣い、そして多少の借金で何とかギリギリ買える。
こうして手に入れたD700は、程度もなかなか良く、よくもまあ15万2千円で手に入ったものだと改めて思った。

<オークションで入手したNikon D700ボディ (レンズは既存品)>
オークションで入手したNikon D700ボディ (レンズは既存品)

けれどもよく考えると、このカメラに使う常用レンズを持っていなかった。
高性能「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」が活用出来るとは言うものの、それは図体の大きな超広角ズームレンズなのだ。オールマイティに使えるフルサイズ用の標準ズームレンズが必要になる。
仕方がないので、D200を売却してその購入費用としよう。

というわけで、「5D Mk2」が何に化けたのかという結論としては、下記の式のとおりとなる。
「5D Mk2レンズキット」=「M933コマンド」+「M933マグプル」+「D700ボディ」
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イラスト提供:シェト・プロダクション