2000/04/05
OPEN

表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
 F3 (F3H)
 FM3A
 FM2
 FM
 FE2
 FE
 FA
 FG
 FM10
 FE10
 F4
 F-401X

Canon
 AE-1P
 AE-1
 newF-1

PENTAX
 K1000
 KX
 KM
 LX
 MX
 MZ-5
 MZ-3
 MZ-M

OLYMPUS
 OM-3Ti
 OM-4Ti
 OM-2000

CONTAX
 ST
 RTS III
 Aria
 RX
 S2

MINOLTA
 X-700
 XD

RICOH
 XR-7M II
 XR-8SUPER

カメラ雑文

[692] 2010年05月16日(日)
「北陸ドライブ(4月30日−2日目)」


北陸ドライブの記録2日目の記述となるが、引き続き、撮影に関する記述には黄色で着色した。


●羽咋市へ向けて出発

5時半頃目が覚めた。道の駅「氷見」での朝だった。
目隠しカーテンを開けて見ると、窓に水滴がたくさん付いていた。「ものすごい結露だな」と思っていたところ、実は外側に付いたものだった。どうやら、ついさきほど雨が降ったらしい。路面も雨で濡れている。

<窓に水滴が>
窓に水滴が
[Nikon D200/18-70mm] 2010/04/30 06:31

この日の最初の目的地「コスモアイル羽咋」の会館時間は8時半。まだまだ時間がある。その間、何をしようか、どこに行こうか、などと考えていると、雨が激しく降り始めた。空を見ると、朝日が顔を覗かせている。
「ヘンな天気だなぁ。そういえば、この地方では"弁当を忘れても傘を忘れるな"という言葉があると聞く。」
雨はその後、降ったりやんだりを繰り返した。

<道の駅「氷見」>
道の駅「氷見」
[PENTAX 645N/45-85mm] 2010/04/30 06:43

眠気が晴れないのでしばらく考えがまとまらずウダウダしていたが、「コスモアイル羽咋」の近くには、クルマが走れるほどの引き締まった砂浜道路「なぎさドライブウェイ」というものがあるというのを思い出し、「コスモアイル羽咋」が開くまでの間、そこに行ってみることにした。

前日に買っておいた朝食のイナリ寿司を食べ、着替えてクルマを出発させた。時間は7時になっていた。
近くのコンビニエンスストアに寄って少々買い物をした後、1時間かかって羽咋市の「なぎさドライブウェイ」入り口に到着した。ところが入り口は立ち入り禁止のバリケードがあるではないか。
クルマを降りて様子をみようとしたら、強烈な風が吹き付けて驚いた。堤防のような盛り土を登ってみると、海には白い波頭が立ち高波が砂浜に打ち付けているのが見える。確かにこれでは無理か。
諦めてクルマに戻ったが、強風のせいで口の中に砂が入って少しジャリジャリした。強風にも程がある。

<強風のなぎさドライブウェイ − カメラを構えるのにも苦労する強風>
強風のなぎさドライブウェイ
[Nikon D200/18-70mm] 2010/04/30 08:01


●コスモアイル羽咋(石川県羽咋市)

少々時間が早いのだが、仕方無いので「コスモアイル羽咋」へ向かった。ほんの5分ほどで到着。
やはり駐車場にはクルマがほとんど停まっていないが、全く無いわけでもない。「開館時間前なのに気合が入っているな」と思ったが、よく考えたら売店や施設のスタッフが乗ってきたクルマではないかと気付いた。

ふと見れば、いつの間にか良い天気になっていた。
クルマから降りたところ、クルマに付いた雨粒もすっかり乾いていたが、ビックリするくらい汚れていた。
「家を出る時は洗車をしておいたはずだが、たった1〜2度の雨でここまで汚れるというのもスゴイな・・・。」
日本海側でもあるし、これは黄砂のせいかも知れない。

<汚くなったボディ>
汚くなったボディ
[PENTAX 645N/45-85mm(トリミング)] 2010/04/30 12:22

時間調整のためしばらく車中で待機し、8時半になるまで待った。
ただ、8時半キッカリに行って気合が入っているように思われるのもなんなので、わざと数分経ったのを確認した後、正面エントランスへ向かった。

<コスモアイル羽咋全景> ※館内から出た後に撮影
コスモアイル羽咋全景
[Nikon D200/18-70mm] 2010/04/30 12:24

撮影機材については、ここでも前日の「フォッサマグナミュージアム」と同様に、デジタル一眼レフカメラ「Nikon D200」と標準ズーム「18-70mm」、広角ズーム「14-24mm」を持って行った。歪みの少ない正確な描写(遠近感による歪みは仕方無いが)を期待したいので、可能な限り高性能な「14-24mm」のほうを多用するつもり。

入場料は通常は350円のようだったが、"Twitter割引き"というものがあり、携帯電話などからTwitterに「コスモアイル羽咋なう」と書き込んでその画面を見せると280円で入場できるとのこと。
我輩もTwitterに書き込み、割引き適用してもらった。
(※Twitterがいつまで存在するか分からないので将来分かるよう敢えて説明しておくが、Twitterとは短い文章をつぶやくように書き込むチャットのようなサイトである。)

展示室は、まさに我輩一人の貸切状態。
撮影し易いようにと平日の朝一番を狙ったわけだが、休日に挟まれた平日だけに、さすがにここまで人がいないというのも予想していなかった。

最初に出迎えた宇宙機は、アメリカのマーキュリー宇宙船だった。
核兵器を搭載するICBM(大陸間弾道ミサイル)を流用したロケットのため、人間が搭乗するスペースがかなり狭く、1人乗りだったそうである。

<マーキュリー宇宙船>
マーキュリー宇宙船
[Nikon D200/14-24mm] 2010/04/30 08:48

展示品の多くは実物ではないものの、可能な限り本物の予備パーツを用いて組み上げられたレプリカだという。
外側に設けられたタラップを上るとコクピットが見えたのだが、その時我輩は、中学生の頃に「ふくおか'82大博覧会」で撮影したジェミニ宇宙船のコクピットを想い出した(参考:雑文383)。

当時、「ふくおか'82大博覧会」へは2度行ったのだが、最初は中学校にて貸切バスで見学で行ったのだと記憶している。しかし田舎の学校からバスで福岡市のような大都会に出てくるには時間がかかる。そのため実質的な見学時間はあまり無かった。そこで母親にお願いしてもう一度連れて来てもらったのである。その際、「Canon AE-1」が活躍したのは上記参考雑文を読めば分かるとおり。

誰もいない展示室でコクピットをじっと見つめていると、写真を始めた頃の新鮮な気持ちが自分の中に蘇ってきた。今ではAE-1などガラクタくらいの価値しか無いが、当時は「一眼レフレックスカメラ」などと仰々しく言いたくなるくらい大したカメラに思えたものだ。
「あの頃は良かったなぁ・・・。」

さて、ふと我に返り他の撮影も始めた。
展示物として「マーキュリー」の他に「ヴォストーク帰還用カプセル」、「月面車のプロトタイプ」、「モルニア通信衛星」、「アポロ司令船」、「ボイジャー探査船」、「アポロ月面着陸船」、「ルナ月面着陸船」、「バイキング火星着陸船」があった。
我輩としてはそれらの中で「アポロ司令船」と「アポロ月面着陸船」に特に興味があり、丹念に撮影していった。

それにしても、やはりここも暗い。
感度はISO800、絞りもF2.8開放にしたりするが、そもそも光が当たっていない部分はいくら感度を上げようが描写は無理。
結局、カメラ内蔵ストロボを使って撮ることにした。結果は上々。恐れていたほど反射によるテカリも目立たず、色再現性も良い。それまで撮った写真も撮り直すことにした。
ただし、高性能な広角レンズ「14-24mm」では筐体が大き過ぎてカメラ内蔵ストロボの光が遮られ影が写ってしまうので、細身の「18-70mm」を使わざるを得ないが。


<展示されている宇宙機>
展示されている宇宙機
[Nikon D200/18-70mm・14-24mm] 2010/04/30 09:01-11:30

展示品にはそれぞれビデオ解説とパンフレットが用意されていたが、いちいちビデオを観ているのは時間がかかると思い、とりあえずは写真撮影を全て済ませ、その後に改めてビデオを観ていこうと思う。
そういうわけで撮影を進めていたところ、入り口近くの展示にてビデオ解説の音が流れるのが聞こえてきた。見ると、他の入場者が現れたようだった。しかしそれでもたった1人。
我輩は撮影をしていたため進行が遅く、やがてその1人は我輩を追い越してついには出口を出てしまった。

さて、展示の後半部分では、前半の宇宙開発的なものとはガラリと趣が異なり、UFOに関する展示が出てくるので、宇宙開発に興味があってこの博物館に訪れた者には、このギャップに驚くのではないかと思う。
ヘタをすれば、前半の宇宙開発の展示さえ胡散臭い印象に転化させてしまう危険性もあろう。何しろ、バイキング火星着陸船のそばに、宇宙人の死体解剖を再現した模型が展示されているのだ。

この模型は、以前テレビで紹介され話題になった宇宙人死体解剖映像をモチーフとしている。ちなみにネタ元の映像ほうは、特殊効果を用いた創作ということが暴露されている。

<宇宙人の死体解剖を再現した模型>
宇宙人の死体解剖を再現した模型
[Nikon D200/18-70mm] 2010/04/30 11:18

また他の展示として、UFO写真のデータベースということで専用端末から画像を検索・表示させることが出来るようになっていた。

ただ我輩は、こういう分野には最初から結論を決め付けることはしない。
「UFOを信ずるか?」とか「幽霊を信ずるか?」と訊かれても、「我輩が信じようが信じまいが、そんなことに関係無く事実があるのみ」と答えるしか無い。
(※UFOの定義については、ここでは「地球外知的生命体が乗る宇宙船」と限定しておく)

「UFOが実在することを"信ずる"」ということの反対語は何であろう?
「UFOは実在しないことを"信ずる"」ということである。
どちらも"信ずる"という意味では、結論が最初にある「決め付け」に他ならない。

確かに、我輩も若い頃はUFOや幽霊の存在を信じていた。つまり、結論が最初に存在していた。しかし今は、「存在の可能性を考える」にとどまる。
我輩の人生の中で、結論を出すための思考プロセスや映像作成に関する知識が増えるにつれ、これまで確かな証拠だと思っていたことが実はあやふやであったことが分かってきて、UFO写真や事件の多くがインチキや間違いであると思い始めた。
だがそのことで、全てをひっくるめて否定しようとは思わない。我輩は、結論というものは最後に出すべきだと思い、その結論を出すために各事案をそれぞれ調べて検討を続けるのである。場合によっては現地調査も行う(参考:雑文596)。

ところで、ここ羽咋市では「UFO」が町興しのテーマとなっている。そのため、街中にも「UFO型街灯」や「UFO型看板」などがあるという。
またUFOについての国際会議も羽咋市で開催されたこともあるらしい。
なぜ、羽咋市でUFOなのか?

我輩は15年ほど前にテレビで知ったのだが、羽咋市の古い言い伝え「そうはちぼん伝説」によれば、そうはちぼんという仏具に似た円盤状の物体が空を舞ったという話があるそうだ。もちろん、当時はUFOという概念など無かったわけだが、現代の解釈として「それはUFO目撃事件だったのではないか」ということで話題になったわけである。

さて、展示室には2つのビデオコーナーが設けられており、1つはSETI(地球外知的生命体探査)に関する各専門家のインタビュー、そしてもう一つは、UFOに関する各専門家のインタビューのビデオが観られるようになっていた。このビデオの視聴がとにかく時間がかかった。

結果的に、丹念な撮影と併せ、この博物館で3時間半ほども費やし、博物館から出たのは12時半くらいになってしまった。結局その間、2〜3組くらいのカップルが入ってきただけである。やはり平日だけに入場者数は少ない。
ちなみに、ここでのデジタル写真撮影枚数は、後日数えたところ263枚であった。

せっかくだから何か土産などを買おうかとロビーにあるショップで物色し、「宇宙&UFO国際会議報告書(1,000円)」と、豚児用に「テレビ石ストラップ(300円)」及び「カラフル色鉛筆(110円)」を選んだ。

さすがに3時間半は疲れた。
クルマに戻って一息ついたのだが、これから昼食を食べた後、80km離れた「日本自動車博物館」に行くとなれば、すぐに夕方になってしまうだろう。そう考えると途端に気が萎える。
「その博物館でしか見られない珍しいクルマがあるのだろうか?」
改めてパンフレットを見てみたが、あまりそうは感じられない(実際はどうか知らないが)。

結局、日本自動車博物館行きは諦め、他のスポットを探し始めた。
あるパンフレットを見ていたところ、ドラマ「坂の上の雲」に登場した戦艦「三笠」の実物大模型のある「戦艦三笠ミュージアム」というところが目に付いた。

戦艦「三笠」については、先日他界した我輩の祖父(参考:雑文687)が尊敬していた曽祖父が、日露戦争日本海海戦にて三笠の姉妹艦「朝日」に搭乗していたことから関心を持っていた。
こちらも100km近く離れており、「日本元気劇場」という施設の中の1つの展示らしかったが、戦艦「三笠」だけを目当てにして行くならば、閉園時間もそれほど問題になるまい。

そこで、次の目的地を「日本元気劇場」としてクルマを出発させた。
途中、近くのコンビニエンスストアにて、昼食となる弁当とビタミンドリンクを買って食べ、その後しばらく運転していたのだが、時間が経つにつれだんだん陽が傾き夕方っぽい光になってきた。
「展示方向にもよるが、せっかく入場料を払って入っても逆光でうまく写らない時は悲惨だ。しかも、実物大の戦艦三笠は横須賀にもあるし、そもそも横須賀にあるほうが実物そのもの。わざわざ遠くのレプリカなど見に行く意味があるのか・・・?」
ネガティブな思考が大きくなる。

午前中の「コスモアイル羽咋」での撮影は、今回の旅の中で大きな比率を占める目的の1つだった。そういうわけで、この日はそれだけで十分な収穫を得たと言えるだろう。
時間に追われて交通事故を招いたり疲れを増したりするよりも、ここは早めに切り上げて生活時間に入ったほうが良かろう。
そういうことになれば、翌日の目的地としての「海岸線地形の巡検」のために、この日のうちに一番遠いスポット近くまで移動しておこうかと考えた。

一番遠いのは、福井県側にある柱状節理の名所「東尋坊」である。その近辺の銭湯や道の駅は予め調査してあるので、そこに行くことにしよう。
道の駅の名は「みくに」。
まずはそこへ行き、車中泊が可能かどうかを見極めたい。


●道の駅「みくに」(福井県坂井市)

東尋坊近くの道の駅「みくに」へ到着したのは、16時頃であった。
この季節のこの時間では、まだ十分に明るい。

<道の駅「みくに」>
道の駅「みくに」
[Nikon D200/18-70mm] 2010/04/30 16:22

ここへ到着する直前に通った町は生活し易そうな雰囲気に思えたので、夕食などはその辺りで調達しよう。
広い駐車場の隅にある落ち着けそうなエリアにクルマを停め、後部座席でカーテンを吊って布団に入って少し休んだ。窓を開けると風も入って涼しい。
車中泊の時もこの場所にしようかと考えたが、トイレが反対側にあるのが不便なので、やはり中央辺りにしようかと思う。

18時頃、あまり暗くなる前に食料を調達することにした。
カーナビゲーションでスーパーマーケットを検索し、「みくにショッピングワールド・イーザ」へ行ってみた。
こちらも駐車場が広かったが、駐車車両もその分多い。空いている場所にクルマを停め、店に入る準備をした。
「準備」とは、買い物袋を用意しておくことである。去年の北海道旅行では、買い物袋がもらえないのが当たり前の地域だったため、それを知らずに入った我輩はかなり困難な状況に陥ったことがあった(参考:雑文663)。今回は同じ失敗を繰り返さぬようにしたい。
また、昨日コンビニエンスストアで弁当を買った時にもらった割り箸を、使った後捨てずに取ってある。割り箸をくれなくとも大丈夫。

<みくにショッピングワールド・イーザ>
みくにショッピングワールド・イーザ
[Nikon D200/14-24] 2010/04/30 18:29

店内に入り、惣菜コーナーに行ってみたところ、色々なものが揃っており、あれもこれもと買ってしまいたくなる。だが無制限に金を使うわけにもいかないのでしばらく悩んだ。
こんがりと焼けた餃子がおいしそうだが、ちょっと手が出ない。しばらくあちらへ行ったりこちらへ行ったりしていたところ、店員が割り引きシールを貼り始めたのでとりあえずその動向を見守ることにした。
約10分後、目当ての餃子に割引シールが貼られたので、すぐにそれを買い物カゴに突っ込み、他に翌朝の朝食用のイナリ寿司と夕食のメインの惣菜、そして菓子パンや飲料などを一緒に買った。
レジでは買い物袋はくれなかったが、我輩は手馴れたようにポケットから買い物袋を取り出し、その中に詰めた。完璧だ。周囲は、まさか我輩がヨソ者とは思わないだろう。

クルマに戻り、早速夕食タイムとした。
確か、店内に電子レンジが置いてあったと思ったが、暖めておけば良かったか。餃子などは冷めていると旨くないからな・・・。
それにしても、餃子のタレをかけて食べたところ、車内に酸っぱいニオイが充満し、窓を開けても微妙にそのニオイが残ってしまった。

<夕食補助食品の餃子>
夕食補助食品の餃子
[Nikon D200/14-24mm] 2010/04/30 18:42

食事が終わった後、辺りはもう薄暗くなっていた。
次は、銭湯に行って風呂に入ろう。
事前に調べていた「三国温泉ゆあぽーと」をカーナビゲーションにセットし、クルマを走らせた。


●銭湯「三国温泉ゆあぽーと」(福井県坂井郡)

19時頃、「三国温泉ゆあぽーと」へ着いた。
こちらも駐車場が広く、また、海がすぐそこに見える。支度を整えて店内に入った。

<銭湯「三国温泉ゆあぽーと」>
銭湯「三国温泉ゆあぽーと」
[Nikon D200/14-24mm] 2010/04/30 19:08

ここは、靴を鍵付ロッカーに入れ、その鍵をフロントに預ける。そして、代わりに脱衣場ロッカーの鍵が渡されるシステムになっている。料金は500円。
洗い場にはボディソープやシャンプー・リンスが備え付けられていた。


●道の駅「みくに」(福井県坂井市)

風呂から上がってクルマに戻り、再び道の駅「みくに」へ向かう。
それほど離れていないので、すぐに到着した。時間は20時。
どこに停めようかとちょっと迷ったが、あまりトイレに近いとトイレを利用するクルマの出入りがウルサイかと思ったので、やはり程良く離れた中央部に停めることにした。

<夜の道の駅「みくに」>
夜の道の駅「みくに」
[Nikon D200/14-24mm] 2010/04/30 21:03

歯を磨いてパジャマに着替えた後、布団に寝ころびながら、その日に撮ったデジタル写真を見返したり、パソコンに保管してある事前調査情報などを見たりなどした。
車内は、確かにセダンだけに高さは無いが、寝ころんでいるぶんには何も支障が無い。例えるならばカプセルホテルのようなもの。

<車内での空間>
車内での空間
[Nikon D200/14-24mm] 2010/04/30 21:23

消灯後、早起きと疲れですぐに寝入ったのだが、ふと雨の音で目が覚めた。クルマの屋根を雨が叩く音がバラバラと響く。そして時々、ゴロゴロと雷鳴が遠くに聞こえた。
雨は、強く降ったかと思えば、パタリと止んだりして不規則であった。これもまた北陸的な雨というところか。

それにしても、雨の中でも安心してぬくぬくと寝ていられるのが楽しい。
もしこれが建物の中なら、雨の音さえ聞こえず守られている実感も無いが、雨の音がダイレクトに伝わる車中泊では、雨をしのいでいるという実感を強く感ずるのである。

<この日の軌跡>
この日の軌跡
戻る
イラスト提供:シェト・プロダクション