2000/04/05
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表紙

1.主旨と説明
2.用語集
3.基本操作法
4.我輩所有機
5.カメラ雑文
6.写真置き場
7.テーマ別写真
8.リンク
9.掲示板
10.アンケート
11.その他企画

12.カタログ Nikon
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カメラ雑文

[470] 2004年02月01日(日)
「次のデジタルカメラ(前編:それまでの遍歴)」

我輩が最初にデジタルカメラを目にしたのはカシオの「QV-10」という機種である。
関連企業からの出席者によって運営される研究部会に参加した時、部会のホームページに掲載する顔写真として撮影されたカメラだった。
当時のデジタルカメラはまだ35万画素のビデオカメラ画質であり、我輩の印象としてはスチル写真の撮れるビデオカメラというイメージだった。

当時、我輩はデジタルカメラの有用性をいち早く感じ取り、その導入を考えた。
しかしながら、画質がビデオカメラ程度(CCDがビデオカメラの流用品であるから当然)であったため、敢えてデジタルカメラを選択せずデジタルビデオカメラ(DVカムコーダ)を導入することにした。1995年にビクターが出した小型デジタルビデオカメラ「GR-DV1」である。
ちなみに、デジタルビデオカメラも出始めの商品だった。



Victor GR-DV-1

ビデオは動画が撮影出来る。しかもデジタルビデオであれば、アナログテープのような画像の乱れや色のニジミは全く無い。再生中、静止させるとピタリと止まるのは見事であった。
我輩はこれをパソコンのキャプチャーボードを介してビットマップ画像化し利用した。ビデオカメラならばシャッターチャンスに囚われず、後で気に入った部分のみを切り出せば良い。
確かに、動画を単純に切り出して写真化しても、本当のスチルカメラの写真とは性格が異なる。シャッタースピードや絞りの表現など一切無く、ただ単に動画の1コマでしかない。
しかしそうは言っても、当時のデジタルカメラも露出の手動調整は不可能であり、その点から言ってもビデオカメラの単機能版という価値しか無いのも事実。
そういうわけで、我輩が最初に購入したデジタルカメラはデジタルビデオカメラであったと言うことになろう。

それからしばらく経ち、1997年にオリンパスから141万画素のデジタルカメラ「CAMEDIA C-1400L」が登場した。当時は35万画素の時代であったため、その画素数は途方もなく大きく感じられたものだった。
我輩としては、その画素数によってデジタルカメラがビデオカメラから大きく進化したことを感じ取った。
我輩は早速これを購入し、ビクターのデジタルビデオカメラは会社の同僚に売却した。



OLYMPUS CAMEDIA C-1400L

さすがに141万画素の威力は凄まじく、パソコン画面一杯に広がる写真が新鮮で楽しかった(当時、パソコンはSVGAを使用)。CCDサイズが大きいためかノイズも全く感じられない。
ただし、一眼レフ形式のカメラながらもファインダースクリーンは無く素通しでピントの確認も出来ない。当然ながらMFも不可能。露出すら手動では調節出来ず、ただ図体がデカイのみ。

結局、翌年1998年に発売されたフジフィルム「FINEPIX700」を購入。
このカメラは小型ながらも150万画素で利用価値が高く、それまでと比較して非常に多くの写真を残した。やはりデジタルカメラは小型であることが大切である。ヘナチョコ妻が作る料理をこのカメラで1年程撮り続けたのもこのカメラだった。



FUJIFILM FINEPIX700

ところが、カメラ内蔵フラッシュで料理を撮影すると、真正面から硬い光が当たるため美味しく見えないのが難点。
もし外部ストロボが使えるのであれば、工夫を凝らして見栄えの良い写真を得ることが出来るのだが・・・。
それがきっかけで購入したカメラが、オリンパス「CAMEDIA C-2020Z」である。このカメラは汎用シンクロコネクタの付いた数少ない機種で、これによって非常に多彩なライティングが可能になった。照明が変わるだけで写真が見違える。



OLYMPUS CAMEDIA C-2020Z

我輩はその時、デジタルカメラの商品撮影への可能性を見出した。そして、イオスシステムと同列に並ぶ一眼レフ型デジタルカメラとして登場したキヤノン「EOS D-30」を中古で購入した(2001年)。
また、メモ用途として手軽に持ち運ぶめのデジタルカメラとしてキヤノン「IXY DIGITAL」も購入した。



Canon EOS D-30



Canon IXY DIGITAL

さてその後(2002年)、デジタルカメラによる露出計用途の可能性を模索するようになり、外光に左右されない液晶ファインダーを持つデジタルカメラの導入を考えた。
コンパクトタイプのデジタルカメラは、素通しファインダーと外部液晶モニターの組み合わせが多い。ファインダー内に液晶モニターが埋め込まれているものは案外少ないのである。そのため、あまり多くのカメラから選ぶことが出来ず、オリンパス「CAMEDIA C-700UZ」を購入した。
これが最初に活躍したのは、秩父鉄道での撮影であった。



OLYMPUS CAMEDIA C-700UZ


・・・以上が、これまで我輩が購入してきたデジタルカメラの遍歴である。
その多くは今となっては全く価値の無いものばかりである。そのため、新しい機種を購入する際には売却すること無く友人知人に譲ったり、場合によっては廃棄や死蔵したりしている。旧いデジタルカメラなど、売却しても5千円でも売れず、手間が掛かるだけ無駄でしかない。旧いデジタルカメラは、それによって得られた映像と同じように使い捨てるのが一番合理的。

さて、次回は今回新たに導入したデジタルカメラの購入の経緯を書くことにする。